レポート:デジタル化の価値は何か?
クラスでは技術力が向上し、もはや日本のメーカーを越える製品を出すようになってきた SUMSUNG や LG のような会社に対して、SONY はどのようなアドバンテージがあるだろうか?ということを質問しました。
講師から
クラス中での説明が余り良くなかったようで、うまく考えが巡らなかった受講生が多かったようです。すみませんでした。
基本的にはデバイスメーカーとしての比較以外のところで考えてくれると良かったかと思います。
講師が示していたのは SONY はデバイスベンダーではなく、デジタル・ビジネスに関わる余りにも広範囲な業種に自分の会社を持っている、と言うことでした。銀行(sony bank)、ISP (so-net)、レコード会社 (CBS SONY)、映画会社 (Columbia Pictures)、携帯電話 (SONY Ericson)、PC (VAIO)、ゲーム機 (PlayStation)、そして話題のハードディスクビデオレコーダー。
ただデジタル関連の会社だけというわけではなく、彼らは明らかにデジタル・エンタテイメントに集中しています。
彼らが例えば映画のダウンロード販売のようなあたらしいビジネスを始めようとしたとき、彼らはそれに関わる全ての会社を既に持っています。
この点において、SUMSUNG や LG とは一線を画しています。(世界のどこにも SONY のような会社はないかも知れません)
将来デジタル分野であたらしい動きを起こそうとするとき、SONY にはかなり大きなアドバンテージがあるように思います。
SONY が PC (VAIO) を作るのは、他社との競争のためでなく、自分たちが望むデジタル端末としての機能を満足する PC が世の中にないからではないでしょうか?
受講生からの回答
全文、原文のままですので、誤字や途中になっているものなど多くあります。
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SONYの持つ強みは過去のブランドイメージで、デジタル製品の価値にデザインを付加したような先見性と思います。
また携帯電話などの自社製品に自社のメモリースティックを使うなど、先週の授業でMSの互換性を逆手にとった話のように独自の規格で市場を支配できる可能性を持っている事と思います。
- SONYにあるアドバンテージはデジタルという手段で積極的にユーザーに多方面から働きかけようとする姿勢と思う。
- 電気機器を中心に銀行や音楽・ゲームなどにも手を出しているので 多くのジャンルをその会社だけでしている点。そのことで他の会社とは違う人気を得ているのでは・・・・
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SONYはいろいろな場面でかつやくしている。ゲーム機などはほぼSONYのプレイステーションが一番売れているかもしれない。SONYはエンターテイメントのすべてのことを平均以上にこなして そのほかの会社はその一部分を一生懸命がんばっているように思う。SONYも年々、全体の平均をあげるようにしていると思うので、そのうちSONY製のものしかなくなるのではないかと思う。
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デジタルエンターテイメントでの幅広い分野への企業の展開。
- SONYという会社の製品に「ソニー、タイマー」という馬鹿にするような名前がつけられたことが一部である。SONYの製品は必ず一年か二年たつとこわれてしまうことから名付けられたらしい。これはつまりSONYの製品を買うといつもコストがかかるということだから、当然買い手がこの事実を知れば買わなくなるだろう。私はこのことをふまえた上で、SONYの製品には何年経ってもこわれない耐久性を 今求めたい。
講師からのコメント:
ちょっと問いと回答の筋があってないような、、、
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先生の話の中からSONYはさまざまなデジタル・エンターテイメントに手をかけている。そして他企業がそれぞれの事に対して足掛け程度の進出しかしていないのにもかかわらず、SONYはほぼ全体にかかわっている。このことによってSONYは自らがしたいと思った時、したいと思ったことを自由にできるのである。そのことがSONYのアドバンテージではないのか。と思いました。
- 自社製品間の接続環境のよさ・・・?
他社製品を持っている者にとってはやりにくくとも 1つSONY製品を持っている者はSONYユーザーになりやすい・・・?
全然 違ってました。
講師からのコメント:
いえ、私が示した視点とは全く異なるコメントでしたが、しかし受講生は重要な点を指しています。
いわゆる相互接続性はデジタル機器の非常に重要な側面です。データ互換性もそこでは大きな役割を果たしています。
標準規格がまだまだ出来ていないために家庭内のデジタル機器の相互接続性は非常に悪い状態ですが、SONY 製品間では彼らはそれを頑張って果たそうとしているように見えます。
悪い意味での囲い込みではなく、良い意味での技術進歩を前提にした自社製品間の相互接続性を高める努力は、SONY の一つのアドバンテージになり得るものだと思います。いまでも VAIO とハードディスクビデオレコーダー、携帯電話などとの相互接続で何が出来るか、考えると楽しい部分があります。
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SONYには、今まで築いてきたブランドイメージがある。安かろう悪かろうのイメージがまだ残っている韓国メーカーに対抗するためには、『高級で品質の高いソニー』というイメージの継続が必要。
講師からのコメント:
どうでしょう?韓国製品に対して品質面での悪い印象を持っているのは案外日本人だけかも知れませんね。
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・世界的な知名度がアドバンテージになるとおもう。また今までの技術の蓄積、販売能力もアドバンテージだと思う。
・デジタルエンターテイメントへの集中
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SONYはSUM SUNGやLGよりもまだブランドとしての魅力がある。そしてSONYは色んな分野に手を出しており、そして独自の規格を作り出しているので他の分野で未来がある。
講師からのコメント:
なぜ彼らが独自の規格を作り続けているのか、その理由についてのコメントがあればなお良かったかと思います。
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SONYのアドバンテージ
・ブランド・・・ SONYを買っておけばまぁ大丈夫だろうみたいなトコがある。
・名前が売れている・・・ 誰でも知っている会社
・ゲーム機・・・ プレイステーション2が売れている。
・色んな事を手がけている・・・ 音楽、ゲーム、ケータイ
・日本ではサムスンなどより知られている
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SONYは様々な分野に対してビジネスを展開できるような子会社を持っているため、デバイスが自社製品でなくても、それ自体が一般的にふきゅうすることができれば、そのデバイスを通じてコンテンツを提供する事で、大きな利益を得ることができるのではないだろうか。
講師からのコメント:
惜しい、あと一歩踏み込みがあれば、、、
- ・日本製というブランド
・インターネット接続のTVゲーム
・小型・高性能の音楽用機器
・音楽・映画
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SONYのアドバンテージでまず思いつくものはPlaystation2です。昔のゲームのハードウェアの中心だった任天堂に変わって
今は中心となっているからです。また、あげるとするならやはりハード的なものだけでなくソフト面にも力を入れているところです。
講師からのコメント:
はい、その点は確かで、今後多くのデバイスメーカーはソフトウェアへの比重を強めていくことになるでしょう。
SONY はその点では SUMSUNG や LG よりは実績があると講師も思います。
また注目すべきはこの文脈で言うソフトウェアとはプログラムだけではなく、画像やキャラクター、音楽などのいわゆるコンテンツも含んでいるという点ですね。
デジタル産業世界ではソフトウェアと言えばプログラムよりむしろコンテンツの方が重要な立場にもうなっています。SONY は正しくプログラムとコンテンツのバランスをとりながら体重を掛けることに成功していると思います。
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SONYがハードだけでなくソフトにも力を入れている点。
Sony computer entertainmentやSony MusicやSony picturesなどTVゲームや音楽や映画などの、ご楽を提供できる点。
- ・長年つちかってきた信頼。資金力。
パソコン本体にさまざまなマルチメディアを意識した機能を付けているので遊びで使うには最適。
- 信頼、古くからのブランド? 知名度かな
デバイスではなくて他のことに力をいれてること。