レポート:携帯電話に搭載された Felica

SONY が Felica による電子マネー機能を携帯電話に搭載しようとしている理由はどのようなものか?

講師から

こうした理由は幾つも考えられるものですし、また実際何が最も大きなファクターだったのかは当事者に聞いてみるまでは判らない部分がありますが、勝手な推測の範囲でいろいろと考えてくれたら充分、というつもりの課題でした。
少々残念なのは、あまり戦略的な、または俯瞰的な視点からの回答が見られなかったことです。 携帯電話に様々なサービスが載るのは最近の流行りである、といってしまえばそれまでですが、8000万以上といった桁違いの物量がどのようなことを可能にするか、考えてみるとただそれだけで面白いことは幾つもあります。
講義では電子マネーのようにハードウェアを必要とするサービスシステムにとって、そのデバイスがサービスを爆発させてくれるのに必要な数量、そのクリティカルマスを短期間で越えるのに携帯電話がどれだけ魅力的か、ということを説明しました。
もっと視点を原点に戻し、電子マネーがマイクロペイメントに向いている、という前提を思い出せば、つまり電子マネー事業者はユーザが払う 0.1 円以下といった支払い処理から、更に更に薄い利益を回収するしかないわけですから、大量の利用者に設備をばらまいて日常的に使って貰い、機械的に安全確実に回収することがマイクロペイメントというシステムを成立させる必須の条件となることがすぐにわかります。
つまり携帯電話が 8000 万の契約をもつということを、8000 万ユーザが登録されている料金自動引き落としの課金サービスシステムと考えることもできるのです。
今後 NTT DoCoMo における通信サービスと集金サービスの重要度はどう変化するでしょうね。

後半は何故 SONY がこんなことをしているのか、といったことや、Felica 機能が PC に接続できることから何が生まれるか、といったことを話していました。


受講生からの回答

全文、原文のままですので、誤字や途中になっているものなど多くあります。
  1. 若者に浸透しやすい。
    ⇒若者に広がれば拡大する、ブーム。
    PCとの接続による変化?

  2. ケータイの契約台数が多く、すべてのケータイに融合できれば、大きな収益が望めるから。

    最近人気のオークションで、このシステムが使えれば、入金が楽になりそうである。

  3. ボーダレスな道具(モノ)としての認知が高いために、新機能追加に対する消費者の
    抵抗が少ないため。(※↑デジカメや音楽等・・・)

    思いつきません。

  4. 液晶画面を通して、何を買ったかなどが確認できるから。
    (いくら買ったかなど)月末とか出なく、その日の夜とかに。
    ・みんなが持ってるから
    ・マルテメディア融合体だから。インターネットできるし。
    ・サイズがぴったり。カードサイズ

    ・バッテリーとディスプレイがあるから
    ・クリティカルマスを越えている。普及がすごい。

    ウィルス感染したら困る。逆にPCいじってデータをあやつり、
    金をMAXにできる。(ケイタイではできないが、容量的に)

    ソニーは広い分野を持っている。また企業理念として、”挑戦”を掲げているから。
    総合エンターティメントをかかげているから。
    講師からのコメント:
    電子マネーを PC (や携帯電話システム)上にソフトウェアだけで実現したりせず、特定のハードウェア(IC チップ)を利用して実現しているのには、上記の「偽造」を防ぐと言う目的が一つあります。「耐タンパー性」「タンパー・レジスタンス」といった表現でコンピュータ業界では言われている分野です。分解や解析を防ぎ、それを行おうとするとチップ自体が壊れてしまうような構造などが実現されています。

  5. ケイタイの市場に広がると、カードとしては持たない人にまで、広める事ができるから。
    より電子マネーが広がる事で電子マネー市場が大きくなる可能性



  6. 近年の携帯電話の普及、高機能化により、いろいろなことに使えるケイタイが、
    その所有している人間そのものを表章(?)するものとなってきているから

    現金・カード自体を家から持って出ることが少なくなる。
    現金がとにかく、カードというものがなくなる・・・?

  7. 普及率がとても高いから
    講師からのコメント:
    残念。あれほど高価で高機能なデバイスがこれほど普及している、ということは、その物量自体に大きな価値が生まれ始めると思いますよ。見過ごすには惜しいほど。

    何も思いつかない

  8. なぜ、携帯電話の分野に目が向くかというと、その利用者の多さと汎用性にあると思います。
    利用者が多く、汎用性がある携帯電話との融合は、システムの普及を促進すると思います。

    わかりません。

  9. ”取り出しやすさ”がケータイの前提になっているから
    (ウォークマンにフェリカがついても出し入れが面倒)
    ・ケータイの普及率の高さが魅力だから(マーケットの大きさ)

    オンライン支払い手続きの簡素化(即時に済むから)

  10. 携帯電話自体の普及が多いから

  11. Felica機能を充実させることで自社の携帯電話な製品のシェア拡大を狙っている

  12. ケータイを持っている人が多いから。

  13. 電話、カメラ、音楽、TVなど生活に便利なものが携帯電話に集約されていく中で、
    決済という機能を独占したいから。
    BtoC、CtoCの取引がより活発になる
    講師からのコメント:
    電話を使った決済をある程度独占したい、という欲望が SONY にはどの程度の重要性であるのでしょうか。。。聞いてみたいところです。 面白い意見をありがとう。
    個人的には決済といっても Felica が対応できるのは少額決済のみなのだが、という疑問が少し湧きますが、、、まあいろいろ可能性はありますからね。

  14. 携帯電話は買い替えのサイクルが短いので、短期間での普及が可能になるからです。
    講師からのコメント:
    はい、この部分はやはり大きいですね。他国がどういう状況なのか数字で知りたくなります。この国の競争力の一部になるかもしれないからです。

    アマゾンドットコムなどでのオンラインショッピングの料金の支払いが容易になる。

  15. サービスの補強をしやすい
    持ってる人が多い
    ハードが安い

    ネットでの買い物の決済方法がクレジットカードから電子マネーに移行する

  16. 携帯とFelicaの関係をPCでいうハードウェアとWindowsのような関係
    (ディファクトスタンダート)にして、事実上の独占を得たいから

    駅で券売機がいらなくなる

  17. 携帯電話と融合する事によって、お金を支払いやすくなり、多くのお金が経済のために普及するから、
    他がうるおう。
    PCでも使えるようになった事によって他の電子機からもアクセス可能になる可能性もある。
    ソニーの独自の技術によって独占。

  18. ⇒新しいことを始める上で、ボトムアップでの普及を目指すときに若者の果たす
    役割は非常に大きい。その若者が他の世代よりうまく使えるのが携帯だったから。
    PCでの利用でおもしろいことは?

  19. ケータイの普及率が非常に高いから。
    8000万高/12000万人=2/3≒67%

  20. 携帯電話は外でもインターネットができるから。
    インターネットがあればお金が使われるであろう全ての取引を巻き込める。
    銀行とつながる。

  21. ・ケータイは特定の地域だけでなく、全国各地の人が持っているから。
    多くの人が提約してるから。
    ・ソニー自体がケータイを製造してるから。
    講師からのコメント:
    ソニーは携帯電話を作っていますが、それを売りたいがために Felica を、といった感じは余り受けませんね。 面白いメーカーです。


  22. ・支払いを統一し、ポイント制などの優遇サービスを確立すれば、シナジー効果が働くため、
    ・携帯電話との融合によって、消費マインドを和らげ、消費増大効果が期待できる可能性がある

    PCとの接続

  23. 今、携帯電話の市場が広がっていて、そこに便乗した。というのと、お金を使うという事をもっとラクに
    考えてほしいという意図からかなぁと思います。

    思いつきませんでした。

  24. ケータイの需要が高いから(一人1〜2台とか当たり前)
    ⇒融合すれば、プロモーションの必要なしに同様に高い需要が得られる

    ここまで。
    エンジニアの視点。
    displayとバッテリーがそこにあるから⇒データ処理が便利
    ▲院璽織ぁ8000万台)のハードウェアはたいてい1〜2年。
    数が出る。大多数が所有。クリティカルマスを超える。

    ここから。
    ・ネットオークションとかで、銀行にいかんくっても振込みが出来るようにできる。

    ここまで。

  25. 携帯電話の利用者の中には 新しいものに興味を持っている人が比較的多く、電子マネーを
    利用している人、又 利用してみたい人がいると考えられる。
    ターゲットの範囲が同じである。

    携帯 バッテリーとディスプレイ
    日本のケータイは最も大きいディスプレイ。ケータイの交換は1〜2年(短いスパン)
    あっという間に普及。
    suica 東京 定期数の多さ(人々の多さ)←critical mass を超える数。

    ・クレジット決済の増加 デジタルライフの設計―sony
    ・決済方法の変化で

  26. これから所有する人がもっと増え、将来性のある商品だから。
    パソコンなどでできることは形態でもできるという考えがあるから。

    ディスプレイと電池があるから。
    ハードウェアがすぐに入れ替わるため、普及しやすい。
    クリティカルマスを超えているから、システムもすぐ越えれる。
    携帯の絶対優位を変えられる。

  27. 携帯の普及率が非常に高いので、サービスを利用できる人数がかなり見込まれ、
    高い収益が予想できるから。

    ディスプレイ、バッテリーがある。
    クリティカルパスをやすやす超えていける。

    容量が大きい
    世界中で利用可能

  28. 携帯電話の普普及率に目をつけて、携帯電話の本体そのものに対してsonyの
    技術力を生かした高付加価値化を行うことで、高い利益を得ようとしたものだと思います。
    またFelicaそのものの普及率を上昇させ、技術料を得ようとしているのだと思います。
    講師からのコメント:
    SONYは携帯電話機も作っていますが、あまりその拡販には興味がないようですね。ネットMDを搭載したり、といったことはやっていますが。

  29. 携帯電話は普及していて、携帯と融合することによって大多数の人に広めることができるから。

  30. 作るのが簡単 浸透が速い

  31. すでに大部分の人々が所持しており、平均した買い替え期間が短いから

  32. SONYは携帯電話というハードウェアを持っているのでFelica機能を持った
    携帯が売れることによって、ハードとソフトの相互からの利益を得られるから。
    講師からのコメント:
    SONYは携帯電話機も作っていますが、あまりそこから利益を直接得ようとはしていないようですよ。

    ディスプレイと電池がある⇒デジタル処理において重要
    ・携帯は買い替えが激しい

  33. ほとんどの人が携帯電話をもっているから。
    普及しやすいため

  34. ケータイそのものに電力があるため
    機械的なシステムを利用(付加)しやすい。
    片手で使えるサイズやから。
    海外でのチケット(ワールドカップなど)を日本にいながら直接現地価格で購入できる。
    海外のちっちゃなお店の商品を直接買える。

  35. ケータイの主利用者は若者。若者は単に”新しい”とか”近未来的”といった憧れだけで利用してくれる。
    合理性をある程度度外視した拡大が期待できるから。もしくは補完財的な立場を獲得した(したいのか?)
    講師からのコメント:
    ああ、そういえばこの点を講義では全く話していませんでしたね。SONY という会社は実用性から少し離れたところにある分野を追いかけています。彼らのここ数年のメインのターゲットはデジタル・エンタテイメントです。いまひとつパッとしないのですが、、、
    エンタテイメントはある意味で実用のものではありません。必須のものでもない。携帯電話が合理性だけを追求する実用品でない側面をもつとしたら(つまり携帯電話そのものにエンタテイメント性があるとしたら)、SONYが手を伸ばすのは当然なのかもしれません。

  36. 他のメーカーの携帯にSONYの作ったものを使わせる事でもうかるから。
    あっという間に普及する。取引がスムーズに行える。

  37. 携帯で支払いが可能になると、利用者が寄り気軽に買い物できるようになるから。
    必ず買い替えをするので、すぐに広まるし提携する事でもうかる。

  38. 携帯電話をほとんどの人が所有している為、電子マネーができる機能をつけた時に

  39. 携帯電話市場(魅力的)をフルに活用したい

    インターネット上でも課金が行える。

  40. 携帯電話が将来ノートPCにも代わり得る情報機器だから

  41. 携帯電話にかかる基本使用量の一部を自分たちの利益にするため

  42. 契約における登録の手間が省けるから。

    ・ディスプレイとバッテリーが常にそこにあるから
    ・日本では携帯電話の普及率が抜群に高い

    カード→PC→(ネット)→企業 という支払い機能。

  43. 利便性の向上(携帯を使って行うことができることを増やす)

  44. 個人情報の認識、承認が容易

  45. 携帯と融合するのが最も導入コストを抑えられるし、最も簡単に普及させやすい。

  46. 今後世界的に市場が拡大するから
    既に汎用性がある
    講師からのコメント:
    Vodafone への乗り込みはまさにそうですね。しかし最初に DoCoMo に出したのは何故でしょうね?



  47. 携帯電話はどんどん小型パソコンになっていて、またケータイをもっている人は極めて多い。
    クレジット機能が全てケータイに入り、いずれはサイフをもたずにケータイ1つで出かけるようになる。

  48. ほとんどの日本人が携帯を持っていて、かつサイフと同様にいつも手元においているから。

  49. 携帯電話会社が携帯電話を売り込むための手段がもうなくなったから。
    (アイデアがでつくした)
    講師からのコメント:
    いえいえ、まだまだアイディアは出尽くしていないと思いますよ。



  50. 携帯で使えると、つまりi-modeでインターネットのオンラインでの取引にも使える。
    そうなるとネット上での電子マネー化の推進になるから?

    インフラ整備 普及化(上記:電子マネー化) クリティカルマス

  51. 電話会社と融合する事により、契約者はそのカード会社を湯銭的に利用する事になり、
    顧客が増える。またケイタイの使いみちも増えるので電話会社にとっても有益である。

  52. 個人がどのような物を消費したのかを調べれる。
    この商品を購入した人が男か女か、若者層か老年層かなどが簡単に調べられる。

    PCとの接続

  53. ・平均1〜2年で買い換えるため、キャリアと組めば全ての機種に採用され、
    購入者が特に意識しなくても大きく普及させる事ができるから。
    ・キャリアのチャネルの利用、インセンティブ制度で安くだせる。

    コンテンツサービス(音楽配信等)が手軽に出来るようになる(クレジットよりは!


  54. 日本人だれもがもっていて、さらにカメラや時計といった機能にサイフをまぜれば
    もち歩くものがケータイ1つで足りる時代がくるかもしれないから。

  55. 今後は外国でも携帯電話がそのまま使う事が可能となる。
    その際に支払いを電子マネーで行うということは、その国の通貨に換えるといった手間が
    いらなくなるものと考えられる
    講師からのコメント:
    それは、、、少し「金融政策」、といったことを調べてみると良いかも知れません。これは経済の用語ですが、ともかく通貨が国境を越えるのはなかなか簡単なことではない場合が多いです。


    支払い係の人だけでなく、店頭まで不要になり、企業の固定費が一気に減る。

  56. 考えられる中で、消費者が常時携帯している物の中で一番普及しているから。
    新たな端末を作るためのコストがかからない。

    携帯電話のマーケットの特性→ハードウェアのサイクルの早さ
    →普及させる事が容易?

    ・マイクロペイントの現実化?
    ・すべてのものにPCによる電子マネーの利用が可能に?

  57. カード会社?(ケイタイと融合している金融会社)の戦略の1つ。
    カードだと財布にいれておくのが通常だと思う。しうかし携帯とサイフ(カード)
    が1つなら、携帯だけ持ち歩けば、モノも買える。ということは携帯から
    金融会社を使用する率もおそらくカードをもっているより上がると思う。

  58. 傾向として携帯電話には多くの機能を持たせるほうが喜ばれることが多い。
    その流れの中で、Felicaの機能を持たせ、社会に普及させることで、
    ソニーのFelicaをスタンダードにしたい。そうしてビジネスチャンスを広げる。



  59. ・利便性に加えて、カード会社は新規カード使用者を増やす事ができる。
    ・携帯電話の普及は飽和といわれるまでに広がっている中、その市場を独占すればとても大きい。

    suicaの利用残高をインターネットバンクから直接入金。駅で並ぶ必要がなくなる。
    8000万の契約数→数を出せる。
    critical mass
    SONYのsuicaはなぜ東京?→100万という人を狙った

  60. 現在、ほとんどの人が携帯電話を持っているので、ある特定の商品のものに
    今まで興味なかった人に対しても新しく濃い丹生機械を持たせられるので、市場が拡大させられる。

    ネット上にクレジット番号を打ち込むことには抵抗がある人でも、かざすだけで可能なら
    利用する気になるかもしれない(ネットショッピング)

  61. ・携帯電話でお支払いする金額は少ないため、電子マネーの特性とあっている。
    ・携帯電話の汎用性

    ・ネットショッピング、オンラインショッピング
    ・ネットチャージ

  62. ・携帯はほとんどの人が持ってるから
    ・料金の支払い方と合う

    ・パソコンを持ってる人で、へきちに住んでる人も買ってくれたりするかもしれない。
    ・信販会社いらない?

  63. 携帯電話の普及率が高いから。
    だいたいの人が携帯電話をもっているから、媒体として利用しやすい。
    常に新機種を出し続けているから、組み込み易い。

    PCとの接続で発生する可能性
    ネットショッピングの支払いができる。

    なぜSONYなのか

  64. できる限り多くのユーザーを獲得したいので、もってる人が多く、
    また平均使用年数が少なく、機種変をした際に対応端末に変える機械が多いケイタイにした。

    ネットで新幹線などの切符をイコカやスイカで買えて、その情報がカードに入り、
    かざすだけで改札を通れる。

  65. 今日の講義内容は普段なにげに使っているものに関してであったし、
    その仕組みを今まで知らなかったのでとても興味深かったです。

    常に携帯しているからというのも多いに関連していると思います。
    人々が毎日24時間そばにおいているので、愛着を持ってしまいます。
    そこには信用に近い気持ちが発生してしまうからではないでしょうか。
    これによってクレジットカードのように購買意欲を高められるのではないでしょうか。