Yutaka Yasuda, Kyoto Sangyo University

レポート:なぜ携帯電話と連携したがるのか


講義中に登場した電子マネー的なサービスがなぜ携帯電話と融合したがるのか、 簡単に思いつく事を書いて貰いました。

講師から

「数が多い」ということをあげてくれる人は多かったのですが、数が多いと、それが何にどう有利に働くのか?ということを考えてくれると良かったと思います。
技術的には授業中に話した通り、電源とユーザインタフェイス(ディスプレイ+ボタンなど)がそこに既にあるから、ということが大きな要素と思います。
いろいろな面で多くの理由が見つかるとおもいますが、それぞれ多くの視点で検討する、ということ自体が重要なのだと考えて下さい。



以下に提出されたレポートをそのまま打ち込んだものをつけておきます。 赤字は講師からのコメントです。


携帯電話の普及率がものすごく高くなってきたから。


誰でも持っているから。
インターネットでチャージできる。
インターネットの有料サービスの料金を払える。
講師から
おさいふケータイの機能がついた携帯電話を使えばインターネットの有料サービスを無条件に決裁できるようになるわけではないので、ここはもう少し説明が必要ですね。 実際そのようなコースをめざすべきだとは思うのですが、それには何が必要か、または何が困難で実際そうならないか、ということが並んでおれば非常に良いコメントとなったと思います。


今では小学生でも持っているほど携帯電話は必需品の一つであるから。 簡単に言えば携帯電話一つで全ての事が可能になれば充分便利になる。(GPSなども・・)
講師から
これもちょっとはしょりすぎて乱暴すぎる結果になっていますね。


現在の日本の携帯電話の保有率は非常に高く、これの出し入れや使用回数が頻繁にある事から、これを媒体として利用する事によっていわゆる「財布のひもが緩む」状態を作り出したかったから?
つまり金銭感覚のマヒ?
講師から
ちょっと根拠が無さ過ぎますね。


  • 単純に電子マネーを使う人が携帯電話を持たない事はほとんど無いので、普及量がとても多くなるから。
  • 今までのカードだと金額などを見るのに何か端末が必要だったりして手間があったが、簡単に携帯で見る事ができるようになるから。
  • 支払いが携帯と一緒にできるから。
    講師から
    最初の意見は「では(従来的な)サイフ業者と連携したらどうですか?」という話になりませんか? 携帯電話であるべき理由がそのあたりに見えませんか?


  • 携帯電話を持っている人の割合が増えてきているから。 携帯電話にエディなどの機能を付ける事によって携帯の普及と共にエディなども普及するから。
  • 携帯は常に身につけている人が多いから気軽に使う事ができる。


    携帯電話の普及率は高く、新たなカードなどを発行しなくても良い。カード発行のコストが抑えれる。
    携帯はネットにつなげれるので、インターネットによるサービスが使える。
    携帯電話の廃れは考えにくい。
    基ばんができている。
    講師から
    カード発行のコストと携帯本体に組み込むコストと、どちらが安いかは講師にはちょっと分かりませんが、実際携帯の方が安いのでしょうか?(あまりそうとは思えないが、、)
    それからもう少し日本語をしっかり。


  • 通信機能があるのでデータのやりとりの基盤ができていて導入が比較的楽。
  • 現在では携帯電話を持たない人が少ないため、導入すれば「自分のでもできるだろうか?」という関心を持たす事ができる。
  • 情報をやりとりする機器として多機能なので使用頻度が高く、より取り出しやすく持っている人が多いと思うので、支払いに手間が掛からない。


  • 利用者が多い。
  • 携帯もデジタルコンテンツを扱うから。
  • インターネットが使えて便利。


    携帯電話と融合したがる会社は少しでも他社との競争に差(?)を付けたいからだと思う。 携帯電話との融合によりカードと携帯といった荷物を減らす事もできるから(?)


    利用できる年齢層を増やしシェアの拡大を狙った。 (クレジットは働いていないと使えない?) 携帯は今や子供でも持てる。


    この融合は利用者が持っている可能性の一番高い携帯だから行われたと思う。 対外的には、利用のしやすさや普及のしやすさを押し出しているが、実際は携帯でコンテンツを利用する事になれているので、金離れが良くなるのではないかという考えではないかと思う。


  • 具体的には分からないが、携帯電話を持っている人がたくさん居る。→わずかな手数料でもお金が稼げる上に別段人の手を借りる必要がない(授業でも扱った件)ので、更にお金が稼げる。
  • 携帯電話は既にネットワークが成立しているので、全てを新しく作る必要がない。
  • カードのように財布から取り出すという過程がはぶける?→せいぜいポケットから取り出す程度。→消費者に受け入れられやすい?(既に受け入れられている気もするが)
    講師から
    全てを新しく作る必要がない、というのは重要ですが、さて、何を作るひつようがなくなったのでしょうか。(何を流用、または共用できるようになったのでしょうか)


    携帯電話だと電波を通じて情報の送受信が可能なので必要な情報がすぐ分かる。 電子情報としてのお金を扱うのに便利だから?
    すぐ取り出せる場所に持っておくのが普通なので取り出しやすい。
    講師から
    全体的に説明が漠然とし過ぎていて、具体的に何のどの点について説明しようとしてるのか良く分からなくなっているようです。
    (試験の答案をそのように書かないでくださいね。ほぼゼロ点になってしまいます。)


    クレジットカードなどを出さなくても支払いができる。


    ケータイは持ってる人がほとんどだし、特に au やドコモはケータイ会社のトップみたいなかんじなのでそこにサービス機能がついていると興味もわくし、便利だと使いたくなると思う。
    サイフ、ケータイは普段もちあるくものだし、連結性がある。
    講師から
    そんなふうに気分だけでこの話が動いているようには講師には思えません。 連結性、という用語はいろんな分野で専門用語としてあるように思いますので、分野と対象がはっきりするように書かないと分かりません。
    あと日本語をもう少ししっかり。


  • 携帯電話で払う事によって自分が他より優れているような満足感を得るから。
  • 様々な機能を一つにまとめた方がらくだから。
  • 携帯電話に機能を付ける事によって携帯会社は売り上げが上がり、一番いろんな人にすぐ広まるから。
    講師から
    一番目はあまりそんな気が(講師は)しないのですが、どこかに根拠になる数字などがあるのでしょうか?三番目の意見は後半が意味がよくわからなかったです。


    ICOCA や Pitapa では新しくカードを作らないといけないが、ケータイだと既にほとんどの人が持っているから。
    講師から
    これは授業中説明をしていなったからでしょうか。誤解をさせたようですまない。 おサイフケータイは、携帯電話に Edy などの機能を新しく(その当時)組み込んだもの、です。既存の標準的な携帯電話が電子マネー処理の機能をもっていて、それを使うようにした、と言うわけではありません。
    今となってはおサイフケータイ対応の機種も増えたのですが、当時は全くなかったわけで、それが無い状態を想定して、その当時の電子マネー的サービスを展開したかった事業者が、携帯会社と連携して事業展開したかった理由はなんだろう、ということを質問したつもりでした。


  • 携帯電話の普及によるもの。
  • 携帯電話で手軽にアプリケーションを落とせて利用できるし、
  • カードを作る手間が省けるから。
    講師から
    ICOCA は自動券売機で買うだけですので、携帯電話の機種交換をするより余程手間がないと思うのですが。


  • 携帯電話が会社が常に新しいセールスポイントを欲しがっているから。
  • 現在の携帯普及率や依存の度合いが激しく高く「使ってみようかな」と思うきっかけがあるから。
  • 携帯電話自体が通信端末だから。
  • マイクロペイメントに近いものが既に浸透しているツールだから。
  • 携帯電話は買い換えの周期が比較的みじかいから(車のように 10 年はありえない?)
    講師から
    網羅的に書いてくれて有り難う。どれも正しいと思います。むしろ多くの方面から多元的に見ている、ということが良いと思います。


  • 携帯電話というものはコンパクトなのでそこに生活に必要なあらゆるものを集約していきたいから。
  • 携帯電話の通信機能を使えば店頭などを介さず、サービスを受ける事ができるため。企業側がそれを利用したがる。


    誰もが持っていて、一番身近な電子機器だから。
    利用の幅も増えていくと考えられるから。
    携帯電話会社以外の会社も利益になるから。


    今や携帯電話は一人一台は持っているし、携帯電話に対する信頼も大きい。
    携帯電話会社にも利益がある。
    私は意味がないと思っているので余り判りません。
    でも通学時に定期を使うので携帯電話と定期が共同されればいいなと思います。
    講師から
    ちょっと各四行がバラバラになりすぎていて、意味が分かりにくくなってしまいましたね。