2.3 文、行、ブロック

; による文の区切り

C 言語では行は見た目の改行とは関係なく、; (セミコロン)を一文の区切りと考えます。つまり以下の記述はどれも同じと解釈され、問題なく処理されます。

パターン 1.
  a=100;
  b=100;

パターン 2.
  a=100; b=100;

パターン 3.
  a=
    100; b=
  100;

プログラマは逆に記述としてわかりやすい書き方、つまり行頭の空白のあけ方、行の分け方、つなぎ方を意識しながら書くと良いでしょう。

例えば以下のプログラム、なんとなく前の方が読みやすく(プログラムの流れがわかりやすく)ないですか?

なんとなくわかりやすいパターン
    main()
    {
      int i;
      for(i=0; i<10; i++) {
        printf("line %d\n",i);
      }
    }

なんとなくわかりにくいパターン
    main() { int i; for(i=0;
    i<10; i++) { printf
    ("line %d\n",i); }}

(いまは余り具体的な違いが感じられなくても、なんとなく感じることがあれば十分です。その感覚を大事にして下さい。)

{ } によるブロック

{ } (中カッコ)は一連の処理の単位を表現しており、ブロックなどと呼んでいます。たとえば今まで示してきたサンプルプログラムでも、main()関数はここからここまでである、ということを示すために{ } が使われています。

2.4 数値、文字、文字列、型

C 言語では数値と文字と文字列は区別して表記する必要があります。具体的には以下のようになります。

数値(整数)0, 100, -123
数値(実数)0.0, 100.0, 0.56789, -123.45
文字'a', 'x'
文字列"sample string", "a"

C における数値には整数と実数があります。また文字といったら一文字だけで、'abc'はあり得ません。文字はまた長さ 1 の文字列とも区別されています。つまり'a'と、"a"は別のものです。

こうした区別を「型」(かた)と呼んでいます。C は型のあるプログラミング言語なのです。(型については変数の項も参照。)


Yutaka Yasuda (yasuda@cc.kyoto-su.ac.jp)