C プログラミングガイド
1. はじめに
ここでは GrWin を利用した簡単な C 言語によるプログラミングに必要な文法などをまとめておくことにします。
ここでの説明は網羅的なものではなく、部分を取り上げて曖昧に説明しています。これは本文の読者のプログラミングの知識のハードルを高くしすぎないためです。必要に応じて他の書籍を参照するようにして、不十分なところをおぎなって下さい。
読者がプログラミングに慣れて行くにしたがって自分でマニュアル、書籍、ネットワークなどから情報を常に取り込んで理解を深めていくことが大切です。
1.1 C 言語
今回取り上げるプログラミング言語は C です。C 言語はもともと OS (オペレーティングシステム)を作るために開発されたものですが、現在では多くの分野のソフトウェア開発に利用されています。
ここでとりあげるような簡単なプログラミングの実習には、手続き型と呼ばれるコンピュータに対して動作指示を手順通りに列挙していく方法でのプログラミング言語ならば何でもかまわないのですが、今回は C を選びました。主たる理由は、簡単なものを含めて導入向けの書籍が多いことと、非常に簡単に画面上に絵を描くことができる環境を用意することができたためです。C 言語にはもともと絵を描くような機能は用意されていませんので、今回は GrWin というライブラリを利用しています。(GrWin については後述)