Axiomtek社製 NA-812A に CentOS 6.2 をセットアップする。
ハードウェア構成は以下の通り。
[ データシート ]
CPU : Intel Celeron 723 (x86_64 arch) / 1.2GHz
DRAM : 4GB ( 2GB SODIMM x 2 ) (DDR3-1066)
HDD : Western Digital WD2500BEVT (2.5inch 250GB SATA2)
NIC : Intel 82574L gigabit Network Connection x 5,
Intel 82567LM gigabit Network Connection x 1
DRAM はこれが上限。CPU は Core 2 Duo 1.8GHz まで選択可能。
NIC は全て独立した Intel チップがついており、OS からも eth0 - eth5 まで普通に 6 ポート個別にあるように見える。
キーボード・マウスとディスプレイを接続して動作確認。 本体添付の PS2/KB+Mouse 分岐コネクタは CN14、ファンのすぐ後。 同じく添付の VGA 変換コネクタは CN19 フロント左側、LED のすぐ横。
電源投入後に DEL キーを押してBIOS セットアップに入る。 シリアルコンソールを利用可能にするために、 Remote Access Configuration を Enable に、また、 Serial Port Mode [09600, 8,n,1] と Flow Control [None] を適切な速度にする。 (ここでは速度を 115200 とした)
また、 Redirection After BIOS POST を Always, Terminal Type を ANSI にすることで、 BIOS setup 画面をシリアルポートごしに扱えるようになる。 その際に F10 などファンクションキーを機能させるために VT-UTF8 Combo Key Support を Enabled にしておく。 キーマップ を参考に。
Boot メニューの Boot Device Priority で起動デバイスの優先順を選択できる。 ただし USB-CDROM などを接続しておかないと候補として現れないので注意。 1st を USB CDROM, 2nd を HDD とする。
特になにもなく、普通に CentOS 6.2 の x86_64 iso イメージで起動してインストールするのみ。 eth1 から eth5 までは OpenFlow で利用するとして、eth0 をコントロールポートとして普通に利用可能にしておくと良い。
後に作業するために以下のパッケージをインストールしておくと良い。
# yum install gcc # yum install make # yum install kernel # yum install kernel-devel # yum install gcc-c++ # yum install zlib-devel # yum install telnet
いろいろと面倒そうなので不要なサービスは止める。
/sbin/chkconfig NetworkManager off /sbin/chkconfig auditd off /sbin/chkconfig cups off /sbin/chkconfig ip6tables /sbin/chkconfig nfs off /sbin/chkconfig nfslock off /sbin/chkconfig psacct off /sbin/chkconfig saslauthd off /sbin/chkconfig smartd off
SELinux を無効化する場合は、/etc/sysconfig/selinux の内容を SELINUX=disabled とする。
# getenforce コマンドで状況を確認できる。
/etc/grub.conf の kernel 行の最後に selinux=0 を追記する。
これがないと kernel panic であがらない。
起動モードを 5 (X11 / gdm)から 3 text mode に変更。
/etc/inittab の initdefault 行を 5 から 3 に修正 id:3:initdefault:
grub.conf のカーネル設定行に serial console 関連の行を追加。速度を 115200 にした。 ====== default=0 timeout=5 #splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz hiddenmenu serial --unit=0 --speed=115200 --word=8 --parity=no --stop=1 terminal --timeout=5 serial console title CentOS (2.6.32-220.7.1.el6.x86_64) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.6.32-220.7.1.el6.x86_64 ro root=/dev/mapper/VolGroup-lv_root rd_NO_LUKS LANG=en_US.UTF-8 rd_NO_MD rd_LVM_LV=VolGroup/lv_swap SYSFONT=latarcyrheb-sun16 rd_LVM_LV=VolGroup/lv_root KEYBOARDTYPE=pc KEYTABLE=us rd_NO_DM crashkernel=auto console=tty0 console=ttyS0,115200n8r initrd /initramfs-2.6.32-220.7.1.el6.x86_64.img ====== 上記 kernel 行は複数行に折り返しているが、実際には一行で書く。 また SELinux を off にしている場合には更に selinux=0 を追加。
CentOS 5 では他に /etc/securetty や Kudsu の設定が必要だったが、そのあたりはカーネルパラメタから引っ張って自動対応するようになった模様。(実際に /etc/securetty の末尾には ttysS0 が追記されていた)
以上で CentOS 6.2 をインストールし、Open vSwitch をインストールする準備ができた。