5.5 ファイルの操作
ファイル名を変える
一般的にファイルはその名前を後から変更することができます。
UNIXにおいてファイル名を変更するという作業は、実はファイルを別のところへ移動するということを意味します。
つまり前のファイルは消えてなくなって、新しい名前で生まれ変わるという事です。
コマンドは mv です。
引数が最低二つ必要で、最初の引数が元のファイル名、最後の引数が移動先のファイルです。
例えば以下の例ではとりあえず sample.txt と付けたファイル名を message.txt という名前に変えています。
これはつまり sample.txt というファイルを message.txt というファイルへ移動する、という事です。
cc2000(86)% mv sample.txt message.txt
cc2000(86)% ls Mail Wnn6 public_html message.txt cc2000(87)%
ファイルの複写
ファイルはその内容をそっくりそのままに複写することができます。
コマンドは cp です。引数が最低二つ必要で、最初の引数が元のファイル名、最後の引数が複写先のファイルです。
例えば以下の例では message.txt ファイルを hello.txt という名前で新しく作り、内容はそっくり hello.txt ファイルから引き写しています。
先の mv との違いは、元のファイルがそのまま残る( cp )か、それとも消える( mv )かです。
cc2000(87)% cp message.txt hello.txt cc2000(88)%
hello.txt という名前のファイルが増えた事を ls コマンドで確認しましょう。内容が同一であることも cat コマンドなどで確認しておきましょう。
cc2000(88)% ls Mail Wnn6 public_html message.txt hello.txt cc2000(89)%
ファイルの消去
ファイルは消去することができます。逆に消去しない限りいつまでもそこに残っています。
ファイルの置き場所は容量的には限りがあり、しかも複数の人で同じ置き場所を使っている場合が多いので、不要なファイルは削除するように心がけましょう。
コマンドは rm です。引数としてファイル名を与えます。
例えば以下の例では hello.txt ファイルを削除しています。
cc2000(89)% rm hello.txt cc2000(90)%
hello.txt という名前のファイルが消えた事を ls コマンドで確認しましょう。