標準出力のリダイレクション

標準出力のリダイレクションは「 >」記号で表現します。

コマンド [オプション] [引数...] > ファイル名 と書いて、コマンドの標準出力を指定のファイルに割り当て直します。

例えば bc コマンドの標準出力をディスプレイではなくファイルに割り当てて見ましょう。
bc > ファイル名 <Return> です。

cc2000(88)% bc > bc.out
1 + 2
2 * 3
quit
cc2000(89)% 

cat コマンドでリダイレクションによってファイルに結果が残っていることを確認しましょう。

cc2000(89)% cat bc.out
3
6
cc2000(90)%

標準出力のリダイレクションで追加書き

標準出力のリダイレクションを既存のファイルに対して指定すると、単純に上書きしてしまい、そのファイルの元の内容は失われてしまいます。

しかし追加書きするようなリダイレクションもあります。
標準出力の追加リダイレクションは「 >> 」記号で表現します。

コマンド [オプション] [引数...] >> ファイル名 と書いて、コマンドの標準出力を指定のファイルに追加するように割り当て直します。

例えば bc コマンドの標準出力をファイル追加するように割り当てて見ましょう。
bc >> ファイル名 <Return> です。

cc2000(90)% bc >> bc.out
5 * 2
quit
cc2000(91)% 

cat コマンドでリダイレクションによってファイルにもとの結果に加えて新しい結果が追加されているのを確認しましょう。

cc2000(91)% cat bc.out
3
6
10
cc2000(92)%

標準入力、出力の両方のリダイレクション

先ほどの bc.in ファイルを利用して標準入力をそこから、標準出力をこれまた先ほどの bc.out ファイルに割り当てて見ましょう。

以下にその例を挙げます。例では cat コマンドでファイルの中身を確認しています。

cc2000(92)% bc < bc.in > bc.out
cc2000(93)% cat bc.out
3
6
2
cc2000(94)%

Yutaka Yasuda (yasuda@bakkers.gr.jp)