拡大。黒いツブは資料に載ったゴミやキズ。
この程度の影の原因は日常的に存在するので、CD ではエラー訂正がかかって
問題なくデータの復元が可能になるよう工夫がされている。
CD が利用しているのは CIRC エラー訂正である。
更に拡大。規格ではピットの深さ(裏側であるデータ読みとり面から見た場合は凹み
ではなく凸なので「高さ」か)は 0.1μm程度、幅 0.5 μm、トラック間隔が
1.6 μm程度。
CD はピットの有無を単純に 0,1 には変えず、有無の状態変化を 0,1 として
いる。連続して同じ状態であったら 0、異なる状態になれば 1 という具合。
サンプリングのタイミング情報をデータ自身から得るために、一定時間内に
最低一度の変化を要する EFM 変調を施した値をピットの有無として記録する。
顕微鏡写真ではピットの突起部分が何故か黒く写る。照明の光はレンズ周辺から
囲むように集光させてあり、影が出るような状況ではない筈だが、なぜ黒く
写るのだろう?
実際に位相差が発生して干渉の結果黒くなるには可視光では波長が短かすぎる
上に、形がはっきり写りすぎている。
単にレーザで焼いた跡が平滑でないためか?
このあたりのことは撮影者には不明。
ピットの周辺部で色が付いているのが、CD 裏面の透明樹脂部分を通して見ている
ためなのか、本当にピット周辺で照明の光が回折を起こした結果なのかも
不明。撮影者には分からないことが多すぎる。