一般教育研究センター 講師 | 安田 豊 (2126)

#01 デジタルミレニアム著作権法について

科目名:情報処理の概念A8(K01)教室
担当者:安田 豊

(2003年度 水 2)

出題日:2003/05/28 10:45

提出期限:2003/06/03 (時限指定なし)  締め切り過ぎた

回答形式 : メッセージ

本文 :

講義では、さまざまな事例をあげて、知的財産権と容易な複製作成がもたらす問題について示しました。

複製可能性はもちろんデジタル技術が本来的にもつ 100% のコピー可能性が直接もたらしています。それと既存音楽ビジネスが衝突していることを示す例もいくつかとりあげました。

逆に、講義ではまたそれら複製・転送可能性を最大限に活かしたオープンなソフトウェアの開発・維持方法についての事例も示しました。音楽や映像がすべて情報である限り、これらソフトウェアの共有開発事例が示すような新しい動きが、遅かれ早かれ音楽・映像産業にも大きな波として現れるでしょう。

知的財産保護と新しいデジタル技術は相反するべきものではないはずです。我々は新しい技術の可能性を活かしながら、著作権という考え方がめざす理想とうまく調和し、共存する世界をめざさなければなりません。

課題です:

DMCA (デジタルミレニアム著作権法)はコピー防止機構を回避する事自体を違法としています。
著作者と利用者の権利を両立させる為に、このアプローチをどう評価するか、意見を下さい。

肯定的な立場を取るならその理由を、否定的な立場を取るなら代案を下さい。

内容は簡潔に。DMCA自体の解説や要約は不要です。自分の意見の説明に必要な事例の紹介も最低限度で結構です。
現時点では正解も不正解もありません。自分の論旨を明確に表現すること、現時点での自分の結論を出すことに集中してください。


提出日 2003/05/28

私はDMCA法について支持します。というのは、調査によれば現在流通しているソフトウェアの3分の1程度が違法コピーであると推計されており、違法なものを違法と知りながら行為に至る者が多いという事実は、音楽業界や、ソフトウェアだけの問題ではなく、他の分野にまで被害が及ぶ可能性が考えられるからです。しかしもちろん全面支持は出来ません。なぜなら、これだけ違法コピーが目立つということは、著作者が、利用者に対して有効的な情報公開が出来ていないからです。著作者も利用者も自分たちのことだけでなく、相手方の利益を十分考慮し、DMCA法をどちらにも有効的なものになるように改善していくことが、著作権の本来の目的「文化の発展に寄与」することが出来ると思います。
提出日 2003/05/28
わたしは、賛成です。コピーすることを禁止すれば、必然的にほしかったら買うしかありません。実際、音楽CDの売り上げが落ちているのは、コピー技術の進歩によるものですし、もし、コピーすることを違法としなかった場合、売り上げが落ちる=お金がはいらない=作成意欲がなくなる。などの悪循環を生むことにもなりうると思います。こんなことになると、いい作品を求めても、それにありつくことができなくなってしまいますl。だから、わたしは、コピーを禁止することには賛成です。
提出日 2003/05/29
音楽業界は不正コピー問題のせいで
売上が激減していると主張しているそうだが、
元々デジタル音楽データを複製することによって成立していた商売なのだから、
その技術が一般レベルにまで広がったがために、それを制限するようなやり方は、
業界にとって死活問題であっても、やはり素直に受け入れられないところがある。
とはいっても、やはりレコード会社・著作者側も
創作物の対価が減りゆくこの状況には納得出来ないこともあるだろう。
しかし新しい技術の登場で音楽を取り巻く環境が変われば、
それに合わせて音楽の売り方も変えていかねばならないのも事実であり、
いつまでも同じ方法でやり通せていけるわけが無い。
その一環として、つくられたのがDMCAであり、
やはりある程度の著作権保護は認められるべきだと思うが、
ただ制限することによってのみでは、そのやり方に疑問の声が上がるだけだ。
しかし、まだ有効な打開策が見つからない以上、制限は仕方がないことかもしれない。
P2Pの前では何者も介入できないだろうから、
著作者側もある程度の複製は認めるべきかもしれないし、
利用者側もある程度の複製だけというぐらいの覚悟は持つべきかもしれない。
とりあえず今は。
提出日 2003/05/30
著作権が保護されることはビジネスを行い、産業を発展させるための前提条件であり、法律によって著作権が保護されることは当然のことであると考えます。DMCAではコピー防止機構を回避すること自体を違法としていますが、コピー防止機構を回避する技術、製品によって、著作権が侵害されるという事実があるのであれば、それらを規制せざるをえないと考えます。そのため、私は基本的にDMCAのアプローチには肯定します。ただ、研究に大きな支障が出ると指摘されていますが、この点では法律を改善し、悪質な行為に使われる場合を除いて研究を行うことは合法とするなど工夫をすべきだと思います。
提出日 2003/05/31
私は、DMCAに対しては肯定的な立場です。
ですが、コピー防止自体の内容には改善が必要だと思います。
なぜなら、今のコピー防止されている音楽CDを例にすると、MDやカセットにはコピーが可能ですが、ハードディスクやCD−R、RWにはコピーができないという、偏ったものとなっているからです。一方は良くて一方は駄目というのは、すごく違和感があります。
ですから、パソコンでのコピーも可能にするべきだと思います。
しかし、すべてを許してしまうと、音楽産業が間違いなく落ちて行き過ぎてしまうと思うので、制限を付けると良いと思います。まず、営利目的は違法とする。そして営利目的でない場合は、パソコンでのコピーを有限回だけ可能にするシステムをつくれば良いと思います。しかし、一旦CD−RやRWにコピーすると、回避できるような気がしますが…、技術者にお任せします。
提出日 2003/06/01
僕はDMCA法には反対です。コピー防止は必要だと思いますが、エンジニアが暗号を解読しただけで逮捕するのはやりすぎだと思うからです。エンジニアがお互いのシステムの抜け目を指摘して切磋琢磨していくべきです。最後に自分がかってに考えたことですが、DMCA法にセキュリティとシステムの項目の違いをつけるべきだと思います。そして、エンジニアが自由に自分のシステム作りができるようにするべきだと思います。
提出日 2003/06/01
私はこの法律に賛成である。なぜなら、インターネットや携帯電話等の普及でそれらを利用する人達が増え、以前よりも情報網が広がったので、著作者と利用者が上手くコミュニケーションをとるためには、著作者がそういった情報源を広く活用して、より多くの人に情報を知ってもらう必要があると思うからだ。
著作権はそれを目的として作られた権利なのだから。
提出日 2003/06/01
私はコピー防止機構を回避する事自体を違法とする事には賛成できない。利用者の権利を全く考えていないものだと考える。やはり利益を考える以上、利用者と著作者の権利を両立させることは難しいのではないか。
提出日 2003/06/02
      情報処理の概念A〜DMCA法について〜   
  僕はこの法律は、著作権を守る上においては非常にいい法律だと思う。 CDや映画やその他のあらゆるものにわ著作者の感情や特徴があるので、そのようなものを簡単にコピーするのはどうかと思う。そのいっぽうで、この法律にはそれ以外の目的が見え隠れするような気がしており、気がかりだが、僕はこの法律はいいものだと思う。
提出日 2003/06/03
私はDMCAの存在は無くてはならない法律だと思います。しかし、もっとこの法律を強化すべきである。現に今、CDやゲームをパソコンで簡単にCD-ROMにコピーすることができ、売上枚数が減少しつつあるからだ。また最近,インターネットを通じた海賊版作成に関係ない業界で,製品の設計に DMCA をうまく取り入れ,競合各社を蹴落とすために利用している企業があるらしいのでこの法律を見直すべきであると思います。そうすれば、違法行為は徐々に減少していくだろう。
提出日 2003/06/03
僕は、この法について賛成派です。なぜなら、現時点で商品として売り出されているものをコピーすることは良くないと思うからです。利益があるから、技術の進歩がするとおもうので、利益を減らす不正コピーを取りしまる、この法案に賛成です。
提出日 2003/06/03
今の自分が思うことは、DMCAはこの現代において必要なものだと思う。と言うのも、もしこれがなければ、例えば、CDやDVDなどのデータが不正に流出して、わざわざ店に行ったりしなくても簡単に自分の手に入れたいデータを手に入れることができてしまう。しかし、そうなると経営者の側からすると、売り上げが落ち込んでしまうことになる。もしそれが続いてしまうと、いずれ会社の経営そのものを続けていくことが困難になり、会社そのものが倒産してしまうかもしれない。そうなってしまったら、今までその会社に所属していた歌手がCDを出すために別のかいしゃをさがさなくてはならないはめになったりして、歌手自身も収益が減り、新たな音楽を作るだけの費用を確保できなくなってしまうかもしれない。そうなってしまうともう自分の好きな音楽をきけなくなってしまうのでDMCAは必要です。
提出日 2003/06/03
217082 安雲 裕亮
 このアプローチについては賛成です。が、何もかも十把一絡げにして規制してしまうのはどうかと思います。この法案のすべてに賛成というわけにはいきません。 あくまでプロモーションの一貫として音楽等を流すこともあるわけで(ラジオ等)、レンタルCDもそのひとつと思います。 ただ俗に聞くMX等のような悪質なものも存在するわけで、その区切りをもっと明確に定義すべきと思います。 歌手の新曲などもその歌手の所属するレーベルのHPから期間限定でPV毎取ることも出来たりします。しかしそれは所詮レーベル側のプロモーション活動となるし、やはり先のナップスターやMXのようなものは規制されるべき対象となると思います。勿論この法案は音楽のことだけにとどまらないのですが、そのほかのことについても何もかも規制しすぎる傾向にあることは否めないと思います。ここまでできてしまった法案なら、後は徐々に明るみになる不都合を改正していくことが必要だと思います。
 それにしてもやはり資料の新聞記事に書いてあったように、日本の消費者がいい音楽を選り好みするようになったのだと思います。本当にいい音楽しか買わないというようになったのなら、実力を持つ歌手というものが日本によほど少なかったのだということでしょう。これも徐々に改正されていくのだと思います。
提出日 2003/06/03
デジタルミレニアム著作権法では、たとえそれが正当な利用であってもコピー保護技術の回避自体を違法とみなしている。しかし、正当な利用でのコピーの権利は守られるべきだと僕は考えているため、コピーガードなどの技術やこういった法律によって利用者から著作物を隔離していくのではなく、『違法なコピーしてもいいけどちゃんと代金は払ってもらうよ。』ぐらいのスタンスで(技術てきな問題は無視して)新しいビジネススタイルもありえるのではないかと考える。たとえば違法コピーした音楽データでは音楽再生中に広告が表示されるとか、ビジネスソフトでは体験版になってしまいお金を払えば完全なソフトとして利用できるなど、いままでにない流通経路での販売も可能なのである。このようにコピーという行為自体をマイナスの要素しか持たないとみなすのではなく、有益な利用をもっと考えることも可能なのではないだろうか。
提出日 2003/06/03
DMCAについて
まず、端的に是か非かを述べるとするならば、自分は後者であると思います。コピー防止を回避すること、それをまた防止すること、それはいたちごっこのように延々と続けられてきたことだと思います。技術が技術を超えるというような現象は、著作権のことさえ考えなければ素晴らしいことだと思います。底なしの人間の技術とも言えると思います。しかし、そこには常に著作権は付きまとうものです。それに対して、コピー防止を回避するという根こそぎ禁止するようなDMCAは、やはりやりすぎの感があると思います。確かにいたちごっこを止める働きをするかもしれませんが、そこには技術の向上と、利用者の権利が侵されるようでなりません。ただ、違法コピーされたものが世界中にでまわるという現実によくある話です。利用者の権利と著作権の共存なくしてはこの問題は解決しません。講義資料でもあったように、いい音楽CDは売れます。つまり、コピーされる側にも問題があるのではないかと思います。やはり自分が本当に欲しいものだと、コピーではなくオリジナルが欲しいと思います。B’zの例でもあったように、利用者の独占欲を駆り立てるような作品、CDを作る必要があると思います。レコード会社は利益のためにやっています。ただ単に多くの人に音楽を聴いてもらいたいだけなら、コピーされようと何をされようとそれで世界に出回るならしめたものです。しかし、著作権は利益と共に成り立っています。利益を優先したいならオリジナルの魅力をうまくアピールし、音楽を多くの人に伝えたいのなら、様々な方法を使って広めるべきだと思います。もちろん利用者側もこのままでいいわけがありません。ただ、今は利用者側と著作側の双方の納得いくような技術はありません。となると、やはり利用者側の意識の問題であり、それについてより多くの注意を呼びかける必要があると思います。今でもしているかもしれませんが、まだまだ足りないと思います。利用者側に対して、違法コピーはいけないことだというはっきりとした自覚がもてるように努めなければならないと思います。
提出日 2003/06/03

デジタルミレニアム著作権法について

僕は、デジタルミレニアム著作権法はいい法律だと思います。確かに完全にいい法律だとは思いません。先生が授業中に言ったように、少し極端な面があるからです。しかし、今の時代は家庭でも容易に音楽CDや映像などをコピーできるので、その為にそれらの販売会社の売り上げが減る。だからその利益のためにコピーガードなどでそれらを防ごうとしているのに、それを回避されるのはやはり企業にとって迷惑だと思う。僕たち消費者側もコピーできないのは少し迷惑ではあると思うけど。ましてそれを悪用する人々がいるというのならやはりこの法律は必要だと思います。ただ、極端だといった理由の一つに、日本でいうとwowowなどをみる時におこなうスクランブル信号の解除という作業でさえも違法だとされるのが少し納得できないからです。しかし総合的にみてこの法律は必要だと思いました。
提出日 2003/06/03
DMCAは極端すぎると僕は思う。
全面的に否定するわけではない。
先生のはなしをすべて理解できているつもりはなく、ただ言いたいのは、セキュリティーの穴を、つまり欠陥部分を指摘できないことが問題だと僕は思う。

拙い回答ですみません
提出日 2003/06/03
コピーの防止機構を回避すること自体が犯罪になるのはさすがにやりすぎだと思う。 
 代案は、コピーの防止機構を回避するためのプログラムの製造のみを取り締まるということです。
提出日 2003/06/03
私は反対です。これによって自分の所有物にもかかわらず利用方法を制限されるのはどうかと思います。著作権を守る方法として、利用者が固有のIDを持ち、著作物にもIDを持たせ、使う時に誰がどのソフトを使っているのかを明確にすれば、コピーが減るのではないでしょうか。ただし、プライバシーを守るために固有のIDは匿名にする必要があると思います。
提出日 2003/06/03
DMCAは必要以上の範囲の規制をしているので消費者の権利やセキュリティ研究を阻害している面があると思います。合法に商品を購入した場合、消費者がコピー防止機構を回避し、その商品のバックアップをすることができないなど、消費者の用途が制限されたり、メーカの意図した使い方しかできない状況をDMCAはつくりだしています。

しかし今の現状では、データは簡単に複製でき、海賊版がインターネット上ではびこっており、コピー防止機構を回避することがその状況をつくりだすのに一役かっているといえるので、現状ではコピー防止機構を回避する事自体を違法とするDMCAは肯定せざるを得ないと思います。

そこで、将来的には法を整備していき、何を規制の対象にするかを明確化していきバランスのとれたものにしていけばよい思います。
提出日 2003/06/03
音楽も情報の一つなのだから、複写はいいと思う。
いずれはそういう社会になるんじゃないかと思うからだ。
コピーコントロールCDを出したとしても実際は転送、複写が行われているので結局は意味がない気がする。
それなら情報のひとつとしてとらえて、自由に複写してしまえばいいと思う。
そういう場合は多少音質を下げたり出来ないだろうかと思う。

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