4. 演算子

演算子には算術演算子、論理演算子、ビット演算子などがあるのですが、ここでは算術演算子だけをとりあげます。

4.1 算術演算子

算術演算(数値の計算)に使える演算子は以下の通りです。

+, - などの四則演算子

演算子意味利用例(bを20、cを6とする)
+加算(+)a=b+c; (a は 26 になる)
-減算(ー)a=b-c; (a は 14 になる)
*乗算(×)a=b*c; (a は 120 になる)
/除算(÷)a=b/c; (a は 3 になる)
%剰余(割った余り)a=b%c; (a は 2 になる)

計算順序は *, /, % が +, - より優先です。
つまり 100+20/6 は 120 を 6 で割るのではなく、まず 20 を 6 で割るのが先です。

また、算術演算には型があり、20/6 は整数と整数の演算であるため結果も整数型となり、つまり 3.33.. ではなく 3 が得られます。つまり 100+20/6 の結果は 103 となります。もし 100+20 を先に計算したい場合は、(100+20)/6 と書きます。もし 20/6 の結果を実数で得たい場合は 100.0+20.0/6.0 のように実数型を意識した記述に置き換える必要があるでしょう。
剰余演算(%)は整数専用となっています。

+=, -= など代入演算子

変数への代入処理を対象にして以下のように使える演算子もあります。(代入演算子と呼びます。)

演算子利用例(aを20、bを6とする)同じ意味の記述
+=a+=b; (aは26となる)a=a+b;
-=a-=b; (aは14となる)a=a-b;
*=a*=b; (aは120となる)a=a*b;
/=a/=b; (aは3となる)a=a/b;
%=a%=b; (aは2となる)a=a%b;

Yutaka Yasuda (yasuda@bakkers.gr.jp)