7. 配列変数

C 言語では a[10] というような表現で、配列変数が利用できます。以下に簡単な概要説明と扱い方、文法上の規則について説明します。

7.1 添え字、配列の考え方

以下に整数型の変数 a を、要素数 5 の配列として宣言し、要素 2 に 100 を代入する例を示します。

  int a[5];
  a[2]=100;

結果的に a[0], a[1], a[2], a[3], a[4] の 5 つの変数領域が確保されました。要素は 0 番から数えるため、a[2] は先頭から数えて 3 番目の要素となります。この要素を指定する [ ] に囲まれたところに指定する数値を「添え字(そえじ)」と呼びます。

配列変数

配列変数の要素への代入

変数と計算式の項で示した、単純な変数に値を代入する図と比較するとわかりやすいでしょう。

ところで一行目の int a[5] による配列変数の宣言と、二行目の a[2]=100 による要素への値の代入の両者における [ ] 内の数字の意味が微妙に異なることに注意して下さい。前者は「要素が 5 つある」ことを意味し、後者は添え字であり「要素 2 (先頭から数えると 3 番目の要素)」を意味しています。後者の意味での a[5] という要素はありません(添え字に 5 を指定してはいけません)。

配列を使う処理の例

以下に要素 100 の整数型配列 x[ ] をとり、そこに値をひとつずつ入れていく例を示します。

  main() {
    int i, x[100];
    for(i=0; i<100; i++) {
      x[i]=i;
    }
  }

Yutaka Yasuda (yasuda@cc.kyoto-su.ac.jp)