9.5 そのほかの関数
GWputtxt 文字を表示する
GWputtxt(x, y, &string)
引数 x, y は float 型。引数 s は文字列(文字配列変数へのポインタ)。
座標位置 (x, y) に string で指定された文字列を表示する。
字体やサイズの指定は GWsettxt を利用するが、ここでは指定が複雑なので説明しない。以下に色を設定する例示だけしておく。c1 が文字色、c2 が背景色である。
GWsettxt(0, 1.0, 1, c1, c2, ""); GWputtxt( 10.0, 20.0, "Hello World");
GWsleep 処理を一定時間停止する
指定された時間だけ処理を停止する(次の処理を待つ)。
GWsleep(s)
引数 s は整数型であり、これにミリ秒(1/1000)単位で待ち時間を与える。たとえば GWsleep(10) とすると 10 ミリ秒待つ。GWsleep(1000) で一秒待つ。
GWidle キー、マウスの入力を待つ
(描画ウィンドウに対して)キーを押すかマウスをクリックするまで処理を停止し、キーの場合はキー番号、マウスの場合はボタンの種類(左右)や座標位置を返す。
GWidle( &k, &x, &y, s )
整数型の第四引数 s によって、ミリ秒単位の待ち時間上限を設定できる。s によって指定された時間以内にキー、マウスの操作が無かった場合は第一引数 k (整数型)に 0 を設定して戻ってくる。
もし時間内にキーが押されたときには k に 1 以上のキーコードが設定される。もしマウスが押された場合、左ボタンなら -1 が、右ボタンなら -2 が設定される。
引数 x, y は float 型であり、マウスが押された場合はここに座標位置が設定される。
kbgetch キー入力を待つ
kbgetch(n)
(描画ウィンドウではなく)コンソールウィンドウを対称にキーが押されるまで待ち、押されたキーの番号が戻り値に設定される。型は整数。
引数 n は整数。n が 1 であれば入力をエコー( X とタイプすれば画面に X と表示する)する。0 であればエコーしない。
kbgetch によるキー入力は描画ウィンドウに対してではなく、プログラムを実行したウィンドウに対して行われるものを対象にしている点に注意。つまり test.c をコンパイルして test.exe ができていたとして、test.exe を DOS プロンプトから実行した場合に、この DOS プロンプトのウィンドウに対するキー入力が kbgetch 関数によって処理される。(つまり描画ウィンドウではなく DOS プロンプトのウィンドウを一度クリックして前面にもってくる必要があるだろう、ということ。)