運用停止など

フレーム、個人攻撃、差別発言など、コミュニケーションの場で発生する問題は数多くある。これらの事態に対応するため、掲示板は簡単な操作で一時閉鎖できなければならない。

つまり掲示板には、

  1. 全ユーザに対する公開アクセスを認める(公開掲示板)
  2. 全体に閲覧公開、受講生にのみ投稿許可(public read only)
  3. 受講生にのみ閲覧・投稿可(クラス限定、一般的な掲示板)
  4. 受講生のみ閲覧可能で教師のみが投稿可(read only)
  5. 受講生は閲覧もできず、教師のみが閲覧・投稿可(閉鎖状態)
  6. 削除

の六つの状態が考えられ、そのどれもが適用可能であることが望ましい [1]

特にトラブルに対応するための閉鎖状態は実利用されないとしても保険として有益であろう。授業運営に新しいシステムを導入する際にこうしたリスク管理のための仕組みは幾つか用意すべきと考える。

利用状況調査

各記事に対する閲覧度数(どの記事がどの程度閲覧されたか)といった情報はある程度クラスの掲示板に対するアクセス頻度を測る上で有益であろう。しかしこれを追求しすぎると、個人の行動履歴が得られるような状態にまでなってしまう。

受講生が他の受講生の行動履歴を得られるのは匿名性で述べたように大学環境では問題となろう。しかし教員が受講生の行動履歴を得られることもまたリスキーである [2]

どこまで詳しい統計情報を提供するかは難しい選択となろう。



Yutaka Yasuda (yasuda@bakkers.gr.jp)