2.1 設計の要点
以下の要点に注意して設計したつもりである。
直感的な操作
システムは直感的な操作で作業を完了出来なければならない。
マニュアルなしで利用できるのが良い。こうしたシステムになれていない教員利用者でも、一度誰かに目の前でランスルーして貰えれば三ヶ月後に独力で操作をしても何とかなる、という程度が良い。そうでなければ年に一度か二度しか利用しない教員や受講生には大変なリスクと負荷を負わせることになるし、「今週このテーマでレポートを出すと効果的だ」と講義の最中に思いついても、不慣れな教員はその実施を決断できない。
準備のなされていない、思いつきでやっているようなクラス運営を肯定するのではなく、思いついたその時にシステムが柔軟に対応できるように設計すべきだ、と理解して欲しい。
また、Web 型アプリケーションにおいては、操作の簡単さはシステム負荷の軽減に直結する。学生のレポート提出までに、フォーム入力なら login を含めて 10 クリック以下にしたい。これが 20 クリックを要するのであれば、システム負荷はそのまま倍増する。
(実際 7,8 クリック程度で login/提出/logout まで完了するし、ほとんどの教員・学生利用者はランスルー時の記憶だけで操作を行っており、マニュアルを閲覧しないで済ませている。)