手元でのデータ処理
成績処理などは多くが教員の手元の表計算ソフトなどで実施されるものと想像する。即ち評価機能や完全な成績データを作成する機能を用意する必要性はそれほどない。逆に採点補助や評価の方法は教員によって全く異なっており、これを一律にシステム化することは良くない。
故に事後処理のための基礎データを出力する機能の方により注力すべき。
複数言語
日本語が読めない利用者も居る(最低限教員には多数居る)ので、複数言語のサポートが不可能な構造にしてはならない。最初に二言語で作成しておけば、後で拡張するのはそう困難ではない。
データの保存
成績評価のために使った材料は何年間といった保存義務が教員には課されている。年月が経ち、システムの運用が止まって以降も、回収したデータなどには容易にアクセス出来なければならない。
そのために一括ダウンロード機能を用意した。必要なデータのすべてにアクセス出来るように静的 HTML 形式でまとめられている。
Moodle はもともと Moodle に戻すことしかできないデータ形式でのバックアップしか用意していないし、現在この大学の運用では年度ごとにデータは消されてしまう。つまり成績基礎データ保存の方針と矛盾している。これは保存責任を個人に負わせるものであるが、利用者には全画面のプリントアウト程度しか実現手段が無く、ナンセンスである。
アクセス制限
教員は自分の授業の内容を公開することを嫌う場合がある。同僚に見られるのを避けたい、受講生に過年度の内容を先走って見られたくない、と言った理由で、受講生以外の誰も、クラスの中味にアクセスできないようにすべきである。