15. 検索

エディタにとって検索は基本的な機能のひとつです。

15.1 インクリメンタル・サーチ

インクリメンタル・サーチ (incremental search) は増分検索などと訳され、追加的に検索キーワードを伸ばしていくタイプの検索です。つまり「sample」という単語を検索する場合、まず「s」とタイプすれば最初に「s」が見つかった場所を表示し、次に「a」とタイプすれば、最初に「sa」が見つかった場所を表示します。使ったことがないとピンと来ないかもしれませんが、使ってみるとこれは非常に便利です。
C-s が前向き(下向き)のインクリメンタル・サーチです。C-s とタイプすると下図のような表示になるでしょう。

この「 I-search: 」 に続けて、検索する文字列を一文字ずつタイプしていきます。例えば下図では、「coun」とタイプした状態を示します。

検索文字列とマッチしている部分は色が変わって表示されます。C-s をもう一度押せば、更に下に向かって次々と検索を続けます。
(この例では次は二行下にある count にマッチするでしょう。)

逆向け(上向け)の検索

検索をカーソル位置から上に向かって行いたい場合は、C-r です。操作方法は C-s と同じです。C-s で検索している途中で、検索方向を C-r によって切り替えることもできます。その逆、つまり上向け検索を下向けに切り替えることも可能です。


Yutaka Yasuda (yasuda@bakkers.gr.jp)