3.5 コマンドの使い方を調べる(マニュアル)

どのコマンドに、どんな機能があって、それはどんなオプションを指定すれば良いのか調べたくなった場合、Unix には man コマンドが用意されています。
コマンドをどれか一つ取ってみても、それぞれ独自のオプション、引数があり、どのコマンドにどんなオプション等があったのか、調べながら使う必要があります。

もちろんいつでも全部覚えておけるわけもなく、その為にコマンドの正確な機能、使い方を教えてくれるコマンドが用意されています。 man コマンドです。

例えば先ほど取り上げた cal コマンドのオプションなどを忘れてしまった場合にはすかさず man cal です。

CAL(1)                  System General Commands Manual                  CAL(1)

NAME
  cal - displays a calendar
SYNOPSIS
  cal [-mjy13] [ [month] year]
DESCRIPTION
  Cal displays a simple calendar.  If arguments are not specified, the cur
  rent month is displayed.  The options are as follows:
  -1   Display single month output (use if cal was built with -3 as
       default to get older traditional output)
  -3   Display prev/current/next month output (use if cal was built with
       traditional -1 as default to get newer improved output)
  -m   Display Monday as the first day of the week.  (The default is
       Sunday.)
....

英文の場合も多く、少々読み慣れないと難しいかもしれませんが、ざっと読むだけでも価値があります。例えば上の記述だけでも -3 オプションを試してみたくなりませんか?

マニュアル表示は大抵一画面では収まり切りませんから、一ページごとに一旦停止します。
<Space>で一ページ分送ります。<Return>で一行分送ります。この表示が送られて行く様子を「スクロール」と呼んでいます。「矢印キーで前後に一行ずつスクロールする」というように言います。
一旦停止している状態、または全てを表示し切って「(END)」と表示された状態で、 q キーを押すと man コマンドの表示を終了させることができます。
h キーか、 ? キーのいずれかを押せば、どのようなキーを押せば一旦停止後にどのような操作が効くかを表示してくれます。


Yutaka Yasuda (yasuda@bakkers.gr.jp)