2. 基本的な構造

2.1 全体構造

まず簡単なサンプルプログラムを以下に示します。

/* サンプルプログラム
   2003.12.6 Yuichiro Enokida. */
#include <stdio.h>
int main() {
  printf("sample printout\n");
  return 0;
}

このプログラムは画面にただ一行「sample printout」と表示するだけのものです。
ためしに実行してみましょう。実行にはコンパイルが必要です。以下の例では cc コマンドを利用してコンパイルし、sample という実行形式のファイルを作って、./sample として実行しています。

% ls
sample.c
% cc -o sample sample.c
% ls
sample          sample.c
% ./sample 
sample printout
% 

C 言語のプログラムにはいくつかの決まった構造があります。上のプログラムをざっとながめて、いくらかの構造にわけて考えて下さい。

  1. /**/ に囲まれた部分
  2. #include
  3. main() とそれに続く {
  4. そこから最後の } まで。

以下それぞれについて説明していきます。

/* ... */ コメント

/**/ に囲まれた部分は、プログラムの動作に一切影響を与えないメモ書きです。覚え書きのようなものを入れておく(コメント、などと言います)場合が多いですが、使い方は自由です。
複数行にまたがっても、間に行区切りを示す;(セミコロン)が入っても構いません。サンプルでも二行になっていますね。

例えば書きかけのプログラムを /**/ で囲んでおいて、プログラムに残したままテストランするとき、動作確認をするためのコードを入れておく、など。


Yutaka Yasuda (yasuda@bakkers.gr.jp)