6th - Intel の ONP と Realtime Linux

2013/11/27 の ITpro Active に「オープンソースの次世代SDN/NFVによるネットワーク仮想化とは」 と題して(日経による記事では無く)Wind River からの技術資料が掲載された。 NFV の姿は僕にはまだ見えてこないのだけれど、これはちょっと面白い資料かもしれない。
Intel ONP Intel は 2013年の 4 月に ONP (Open Network Platform) として SDN 向け製品リファレンスアーキテクチャを発表した。
この時期の記事としては例えば「インテル、ネットワーク機器開発用のハードウェアとソフトウェアを発表。ネットワーク機器もPCのようにコモディティ化するか」 (Publickey, 2013/4/19付) などがある。(なおこの記事の最後に Atom を使う、という予想があるが、僕が見たデザインは Xeon E3。いずれにしてもこの記事の本質はそこではない。)
僕が気になったのは「なぜ Wind River か」だった。
その後いろいろ ONP の記事を見たが、Wind River にすることの本質的なポイントについてはどこも言及が無かった。 Wind River は 2009 年に Intel が買収した。 Wind River は元々 VxWorks だったが、途中で RTLinux を買収してハードリアルタイムをやっている。 そして ONP Switch は Wind River Systems のリアルタイム Linux を使う。 まだここまでは分からなくも無いが、ONP Server もなんと Wind River realtime Linux だと。
げげげ。
ここまで来ると理由が必要だ。
で、僕はまだこの Wind River から出た資料をちゃんと読んでいない(ありがたいことに 14 ページもある!)が、ナナメ読みした範囲では「リアルタイム」という言葉は出てくるものの、完全なハードリアルタイム OS に直結する記述はないように思える。
さて、本当のところ、なぜ Intel はリアルタイムOS でやりたいのだろう。 もう少し読んでみるか。

References