この記事は三上氏から寄稿いただきました。感謝。

14th - OpenFlowいるんですか?

誤解を恐れずに言うと、まだまだバズワードなんだと思う。展示会などに行って各社のブースを見ても回っても「どんな時に使うの、それ?」みたいなものばかりでどうも現実味がない。もう少し言うと、彼らがターゲットとしている所には必要がないと言った方が正確かも。
ここ2,3年でよく耳にするようになった理由は、なんといっても「クラウド」だと思う。まぁ、クラウドという単語もバズワードかもしれないが、それは横に置いといて・・・。
仮想OSのインスタンスを制御する基盤と外部ネットワークはどうやって接続されてるかというとOpen vSwitchが間に入っていることが多く、それゆえOpenFlowのスイッチでラック単位、あるいはデータセンタ単位で制御することが増えて来たからだと思う。で、そういうところでは確かにプログラマブル・スイッチというのは威力を発揮するしその共通規格というのは大いに意味のあることだと思うが、そもそも「プログラマブル」を必要としない、一旦設定したら変更することのない所にはあまり意味があるとは思えない。
逆に、従来から存在するもので十分リーズナブルに対応出来るものをSIerが無理矢理、「最新技術のOpenFlowで構築しましょう!」などというかけ声に利用されているようで、非常に腹立たしく思う。
冒頭の各社のブースでやってることはまさにそれで、なんだかなぁといつも思う。
三上 出

References