4. シェル

今までコマンドの例を挙げてきました。

その時、コンピュータそれ自体が利用者からのコマンドを受け付けて逐一実行してくれているように書いてきましたが、じつはそれは正確な表現ではありません。

いままで「 cc2000(81)%」などのプロンプトを表示して、利用者からのコマンドを受け付けてくれていたのは「シェル」と呼ばれるプログラムだったのです。

コンピュータはいろいろなプログラムを実行できます。
逆に言うと、コンピュータが実行できるのはプログラムだけです。
利用者のキーボード入力からコマンドを受け付けてそれに対応するプログラムを実行するための仕掛けがシェルなのです。
勿論シェルもコンピュータの中ではプログラムとして実現されていますから、シェルプログラムなどとも呼ばれます。
とにかく利用者がキーボードからのコマンドでコンピュータを操作するときに、利用者とコンピュータを仲介してくれるプログラムなのだと考えてください。

シェルは一種類ではなく、何種類もあります。一般的に UNIX でシェルと言えば最近は bashがポピュラーなのですが、cc 環境では tcshと呼ばれるシェルを標準的に採用しています。tcsh は csh とよばれるものの拡張版ですので、 基本的な動作は csh と同じだと考えてください。世間一般で売られている csh のための書籍に書いてある事項は殆どそのまま tcsh にも適用できますので、参考になるとおもいます。


Yutaka Yasuda (yasuda@bakkers.gr.jp)