4.2 ヒストリ

コマンドを何度もタイプしていると、非常によく似たコマンドを何度も繰り返したり場合によっては何度も同じコマンドを繰り返している事に気が付くでしょう。
幾つか前に打ち込んだあのコマンドをもう一度!と思うこともあるでしょう。
もっと悲しい場面としては非常に苦労してタイプした長いコマンドが、実はタイプミスを含んでいてもう一度全部タイプし直さなくてはならない、という場合です。

しかし安心してください。そんな時に便利なのがヒストリ( history )機能です。

一つ前のコマンドを呼び戻すにはカーソルキーの上矢印(↑)キーを一度押します。
そこで現れた一つ前のコマンドも、左矢印キーや右矢印キーでカーソルを移動させながら編集し直して実行することができます。
二つ前のコマンドを呼び戻すには上矢印キーをもう一度(つまり二度)押します。
上矢印を押しすぎて、目標のコマンドより戻りすぎた場合は下矢印を押します。

キー アクション
上矢印(↑) 一つ前のコマンド
C-p 上矢印に同じ
下矢印(↓) 一つ次のコマンド
C-n 下矢印に同じ

ここで一度、 history コマンドを試してください。一体どれだけのコマンドを覚えているかが判ると思います。
上下の矢印キーによって、このヒストリの中を上下することができるというわけです。

cc2000(86)% history 
    7  21:20   goto label
    8  21:20   man ls
..... (中略)
    82  21:48   cal
    83  21:48   date
    84  21:48   man cal
    85  21:48   cal 12 1999
    86  21:48   history
cc2000(87)% 

これでまた一つ悲しい思いをせずに済むようになりましたね。


Yutaka Yasuda (yasuda@bakkers.gr.jp)